スタジオでポートレート撮影の場合はライティングが最も重要です。
<女性ポートレート撮影のライティングについて解説-その1>
写真館やフォトスタジオで人物撮影する場合、基本的には誰がシャッターを押してもキレイに写ります。なぜなら専門の業務用大型ストロボを数台設置させていれば、一般の方が手持ちのカメラに付属でついているストロボで写すのとは明らかに差がでて当然の結果です。
当スタジオでは、その機材の差、設備の違いを「技術力や腕」として自慢するつもりは全くありません。
ただ「光を操れる」「ライティングで魅せる」のはスタジオならではの良さではないでしょうか!全体的に光をやわらかく無難に当てて表情のみ(笑顔の瞬間)を狙うのも一つの方法ですが、メインライトだけでなく、効果的にアクセントライトを使ってメリハリを付けるのもライティングの妙ですね。(その都度、数カ所のライトセッティングを変えないといけませんし、そのバランスも調整が必要ですが…)
モデルは兵庫県神戸市よりお越しいただきましたK様です。ライティングによる違いわかりますか?同一モデルで同じ衣装・紺色の背景も同じです。どちらも魅力的なポートレートなのですが、かなり印象が違うのが分かっていただけると思います。上のショットは一般的に女性向きの満遍なく柔らかく光を当てて、背景にもグラデーションが出るように明るめのライティングにしました。
このショットはKさんにのみ強めのライティングでレフ(光を反射する白色の板など)で反射光を起こして人物を浮かび上がらせて撮影しました。背景も控えめのグラデーションを出し(弱めにライティング)暗めにしました。どちらが正解ということではなく、同じモデル(Kさん)をより魅力的に魅せるかが大切です。ただ、モデルの服装(その形やカラー&素材)によって背景とのバランスもかなり印象が違ってきますので、引き続きその解説2もしてみたいと思います。